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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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小説【繰リ還ス刻ノ双人】

小説【繰リ還ス刻ノ双人】

ストレンジさん×トニーちゃんのドクトニ。ストトニ?
毎回の事ながら、MCU基盤のオリジナルアースです。
続きを書く予定ですが、予定は未定です。

『続きを読む(↓)』からどうぞ。



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【繰リ還ス刻ノ双人】



「おやすみなさい、Mr.スターク。」

「嗚呼、おやすみ。ヴィジョン。」

扉ではなく壁を擦り抜けて自室へと戻るヴィジョンにトニー・スタークは僅かに眉をさげ微笑を浮かべた。困った子だと言わんばかりの表情で、森林に浮かぶ美しいライトの光を見据えて目を細める。夜も更けた。そろそろだろうと思考の端に彼の姿が浮かぶ。テーブルの上に置かれたワイングラスに手を伸ばし、トニーは黄金色に輝く液体をグラスに注いだ。静かな時間。トニーの吐息が小さくほうと張り詰めた空気を吐き出せば、グラスを持った左手が唇へと動く。
それと同時にするりと回された右腕がトニーの腰を支え、グラスを持つ指に手袋を嵌めた指が絡む。ふわりと揺れた紅いマントはそこが定位置であるかのようにするりとマントの端をトニーの足へと絡ませた。トニーの頬に触れた髭は甘い痛みを交えて肌へと擦り寄る。
「乾杯するか?」
「いいや。それよりも音楽を。」
トニーの左手からワイングラスを奪い取り、テーブルへと戻した男 Dr.スティーヴン・ストレンジは僅かに震える左手を器用に絡ませてトニーを抱き締める。揺れた波紋に光が反射してワイングラスをきらきらと輝かせた。まるで夜街のダンスフロアだ。穏やかに音楽が流れ始め、背後からゆらゆらと揺れるようにダンスをエスコートされてトニーは花開くように唇を緩ませた。
「ゴースト ニューヨークの幻?」
「君がお望みならアストラル体になろうか?私はこのままがいいが。」
親密に手を重ね、ゆらゆらと揺れ踊る動きにトニーは窓硝子に反射する自分達の姿を見据えてゆっくりと瞳を閉じた。トニーの頸にあるくるりとした巻き毛に唇を寄せて微笑んだストレンジもまた、離れぬように身を預けるトニーの様子に瞳を閉じる。
「僕が“君の未来”である事を祈る」
「例え未来でなくとも…」
腕の中で身動きしたトニーは振り返りストレンジの頬に手を触れてゆっくりと唇を寄せる。
…“愛している”…
言葉を告げる前にお互いの唇が触れあった気がした。



神に祈るように瞳を開いた。サンクタムサンクトムの窓から射し込んできた朝陽がまるで紋様のようにDr.ストレンジの頬に触れる。倒れるように床に寝ていたストレンジはゆるりと身体を起こし、拳を握り締めて声を荒げた。
「siiiiiiit‼︎‼︎‼︎」
まただ…!ぎしりと奥歯を噛み締めるストレンジは首からさげたアガモットの眼を投げ捨ててやりたくなりながら立ち上がり、浮遊マントを肩に羽織らせる。ふわりと舞った浮遊マントはストレンジを慰めるように頬をひらりと一撫ですると彼の身体にしっかりと巻きついた。
「“やり直し”だ。」
告げたと同時にストレンジの手がしなやかに動き空間移動の魔法陣を浮かびあがらせる。頭の中に浮かぶ場所はただ1つだった。鮮明に覚えているその場所はアベンジャーズ北部本拠地の内部。トニー・スタークの自室だった。
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