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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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AVENGERS小説【マイダーリン任務中!】

AVENGERS小説【マイダーリン任務中!】

アベアカでドクトニ(ストレンジさん×トニー)です。
ストレンジさんの映画の例のワンシーンをアベアカドクトニでもして欲しいなぁとなりちまりと書きました。
稀にスティーヴン君がお尻とかも撫でてトニーちゃんが不思議な顔をしていたらまた可愛いと思います。

『追記を読む(↓)』からどうぞ。




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スタークタワー内部。
ぺたぺたと濡れた足でフローリングの床を歩く。髪を僅かに湿らせたままで歩いてきたトニーはボスンッと八つ当たりするようにソファーにその身を投げ出した。
「スティーヴン…髪。」
シャワーで火照った体を怠そうに動かして呟いたトニーは応えてくれる人物がいない会話の間にむすりと唇を尖らせてまだ濡れたままの髪を白いタオルで乱暴に擦り掻き乾かした。いつもならば医者の恋人が優しく「風邪をひくよ」と告げてタオルを手に髪を拭いてくれるのだが、生憎とその恋人であるスティーヴン・ストレンジはアカデミーの任務で長期外出中である。恋人の不在に拗ねるトニーはソファーに沈み込んで小さく呟く。
「酒が飲みたい、J.A.R.V.I.S.。」
『自棄酒はオススメできません。Mr.ストレンジに止められて禁酒されたのでしょう、Sir?』
「Mr.じゃあない、Dr.だ。スティーヴンは任務遂行中でいないからいいだろう?」
スティーヴンの口癖を真似ながら拗ねるトニーにJ.A.R.V.I.S.は酒の代わりにとホットミルクをDUM-Eに運ばせる。温められた甘いミルクを手に黙ったままそれを飲み始めたトニーは小さな溜息を吐き出す。恋人に甘えられない寂しさを紛らわせたいトニーはここ数日の間ずっとアーマー開発に勤しみ睡眠時間や休息時間も少ない。温められ疲弊した肉体が重く眠りを誘いトニーはこてりとソファーに頭を乗せて瞼を閉じた。ふわりと髪を優しく恋人に撫でられる感触を思い出しながら(嗚呼…スティーヴンに髪を撫でられてるみたいだ。触れられたい。逢いたい。)とトニーは想いを胸に抱きながら眠りの世界へと誘われていった。




「ストレンジ!またなのか!」
今日も兄弟子であるモルドの小言が始まりスティーヴン・ストレンジは耳に指を突っ込んで聞こえない振りをした。アカデミーの任務で恋人のトニーと離れ離れになって1週間である。ストレンジもまだ歳若い青年だ。恋人の傍に居られない事がどれほどのストレスになるかなど生真面目を絵に描いたような兄弟子には分からないだろう。そうでなくとも、男女関係なく人を惹きつけるトニーを狙う輩がアカデミー内外に数多にいると言うのに…と悶々と心の中で愚痴ればモルドの眉がピクリと吊り上がった。怒りが頂点に達しそうだと察知して、ストレンジは仕方なしに空間移動の魔法を紡ぎだす手の動きを止めた。
「毎日飽きもせずに…その努力を鍛錬に向けたらどうだ?」
「空間を繋ぐ魔法の練習だ。繰り返し学び、覚えて、実践してる。」
唇に微笑みを浮かべるストレンジの行動はもちろん練習実践などではない。霧散した淡いオレンジの円光の先にはスタークタワーで休息を取る恋人トニーの姿がある。任務中の唯一の楽しみとしてストレンジは魔法で空間を繋ぎ腕だけを伸ばしてトニーの髪に何度も触れる。トニーにはまだ気付かれてはいないが、きっともうすぐ気付くだろう。
「離れていても傍に居るよ、トニー。」
魔法のように言葉を囁いたストレンジは手の中に握る白いカップに優しく口づけた。トニーが口づけたホットミルクのカップに。
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