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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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AVENGERS小説【貴方が不機嫌な理由】

AVENGERS小説【貴方が不機嫌な理由】

ハウス・オブ・エム基準でハワードパパ×トニー。
なので、近親◯姦カプ。意味が分からない方は読んではダメです。
ハウス・オブ・エムの2人に萌え滾った結果。
1度中盤まで書いていたデータが消えてしまいショックだったので、今回はちまちま更新する事にしました。。・゜・(ノД`)・゜・。
自力翻訳があっているかは不明なので、間違っている解釈があったとしてもスルーして頂けると嬉しいです。

『追記を読む(↓)』からどうぞ。




-------------------

Battle Stage…グランドキャニオン。
澄み渡る青空の下、広大な大地に立ち尽くす無機質な金属灰色のアーマー。緩やかに頭を上げた彼の動きに合わせて青空に『Attack!』のホログラム文字が浮かび、アーマーの足元から小さな砂埃が舞った。駆け出したアーマーの動きを察知し、巨大岩の陰から抜け出すように出現した幾つもの銃器が標準をアーマーに合わせる。ガトリングガンのように激しい発射音を鳴らし、アーマーを追う弾が積み重なった層の大地を削り次々と爆煙を上げる。弾け飛ぶ小石を狙い標準を合わせた銃器が再び音を鳴らし、跳弾に気付いたアーマーは脚に取り付けていたブースターを稼働させて弾から飛び退いた。
音と跳弾から発射台の位置を見極めて動き出したアーマーは渓谷の小さな川の水を蹴り上げて発射台の装置に向けて握り締めた拳をお見舞いする。小さな爆発音と共に破裂した発射台から離れて駆けるアーマーはブースターを再起動して岩陰に隠れた2つ目の発射台を踏み潰す。
途端に空中から降り注いできた銃弾の雨を避けて、アーマーは渓谷の岩の隙間を走り抜けてゆく。岩の高台に設置された3つ目の発射台を視認するとアーマーは右腕を発射台に翳して立ち止まる。小さな作動音が鳴り、右腕のパーツが開くと、其処から飛び出してきたほんの小指サイズの小さなミサイル達が発射台に幾つも飛び込んでゆく。響く爆発音にアーマーは腕を下ろすと小さな安堵の呼吸音を漏らした。瞬間。彼の影から現れた青と白を基調とした人型アーマーにアーマーは腕を掴みあげられ渓谷の小さな川の中央に叩きつけられた。
跳ねた水飛沫が仰向けに倒れた金属灰色のアーマーを濡らし、青空に『Game Over,Tony』とホログラムの点滅文字を映す。
小さく舌打ちを漏らし頭部のアーマーを外して顔を現したトニー・スタークに合わせて、空中から破壊されるように消えてゆくグランドキャニオンの立体映像。そしてトニーを見下ろし立ち尽くす青と白を基調としたアーマーにトニーは緩やかに手を伸ばした。まるで「助け起こしてくれ」と言わんばかりに。
手を差し伸べたアーマーの彼の指がトニーに触れようとした瞬間、まるで其処には元から何もなかったかのように足元から空中へと消えてゆくアーマー姿の彼にトニーは視線を無機質な天井に動かし、呆れたように溜息を吐き出した。
サピエン・バトル用の仮想バトルフィールド。仮想空間を生み出す真っ白な空間に倒れ込んだままトニー・スタークは何も掴めなかった手を床に投げおろした。


仮想空間の扉を開き、真っ白な部屋から出て来たトニーは本日幾度目かとなる溜息を吐き出す。胸元には太陽を象るようなオレンジ色を、全体は紅と黒を基調としたバトルスーツの首元にあるチャックを乱暴に下げ、勢いのまま脱いだバトルスーツの上着をばさりと床へと投げ捨てればトニーの背後で白い影が動く。まるで幽霊のように。かの存在を認識してトニーの視線が僅かに動き、その唇から重い溜息と共に言葉を吐き出させる。

「待たせてしまっていましたか、マダム。」

バトルスーツの下を脱ごうと上半身裸のまま椅子へと腰掛けていたトニーに、背後で動いた存在はゆっくりと屈み込んだ。白いローブに身を包む肉体。体1つに、白銀髪の頭が2つ。右側にある頭の結った白銀髪をゆるりと撫でつけたマダムと呼ばれたミュータントは床に投げ捨てられたバトルスーツを細長い指で拾い上げ、椅子の背凭れにそれを掛けると、トニーの肩にやんわりと手を触れる。

「いいえ、トニー。私達は貴方が忙しい身だと知っています。
それよりも…、私はマグナス王家から派遣された特使として、貴方の活動に危険性がないか調査報告をしなければなりません。」

するりと動いた白銀髪を結った頭部がトニーの右側の耳元へと近付く。マダム特使の耳につけた金色の耳飾りが不吉にちゃらりと音を鳴らした。同時にマダム特使の手によって空中に開かれたホログラム映像は先程の仮想空間で行われたバトルの様子を映し出している。嫌がる子供のようにトニーは映像から視線を逸らした。

「貴方の造り上げた新型バトルスーツが計算をはるかに下回る結果を上げたのは、トニー、貴方の精神状態が不安定だからだと王家に報告しても?」

髪を纏め結いあげた右頭部とは違い、跳ねた白銀髪をそのままにしているマダム特使の左頭部がするりとトニーの左耳傍へと動く。トニーの左耳に銀色の耳飾りの、ぶつかり揺れる小さな金属音が届いた。不気味ささえかもし出す2つの小さな音色。マダム特使の1つの肉体、2つの頭に身体の左右後ろを挟まれたトニーは眉間に小さな皺を刻み、目蓋を閉じながら精神を落ち着かせようと息を整える。逃げ場をなくすようなこの体勢をマダム特使はひどく好む。そしてマダム特使はいつもトニーの心を追い詰め、彼の真意を深く聞き出そうとするのだ。

「問題はありませんよ。例えあったとしても、すぐに解決する問題だ。」

ゆっくりと瞳を開き、映し出された映像を見据えたトニーははっきりとした口調で言葉を告げる。其処に映った映像をちらりと横目で流し見たマダム特使はふわりと眼差しを細めると、細く長い指をトニーの髪に存分にからめて優しく撫でつける。まるで彼を愛おしむように。

「ならば良かった。
ただ、私達は問題を心配をしている訳ではないのです。」

「私達はトニー・スタークと言う人間を高く評価している。」

「そして安堵も。貴方は私達の希望に必ず応えてくれるでしょう。くれぐれも裏切らないでください。トニー…」

「「貴方を失うのは勿体無い。」」

交互に語られ、そして、息を吐き出すように両耳に注がれた最後の言葉。ぞくりと背筋を冷たいナイフでなぞるような声色で告げられ、トニーはマダム特使に気付かれないよう小さく下唇を噛んだ。するりと動いたマダム特使の細長い指がトニーの肩に白いシャツを羽織らせて、ゆるりとトニーの腕を撫でた。

「外でハワード・スタークが貴方を待っています。」

「彼は随分と不機嫌だ。」

「いったい何をしたんだい?」

まるで興味をなくした猫のようにひょいと身体を退かして、提出すべきデータを纏めながら話すマダム特使の眼差しはもうトニーを向いてはいない。ひらりと手を動かして削除した映像データには青と白を基調としたあのアーマーが映っていた。トニーの父であるハワード・スタークが愛用するバトルスーツのアーマー。バトル中の仮想空間にハワードのバトルスーツのホログラムを流し込んだのはマダム特使だろう。マダム特使の洞察力と観察眼は鋭く、時に残酷な刃を無遠慮に向けてくる。緩やかにシャツのボタンを留めながら歩き出すトニーの足取りは鈍く重い。
(父さんが不機嫌な理由?それは私が知りたい…)
心中で呟いたトニーは汗で湿った髪をぐしゃりと握り掻いて頭を振った。
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