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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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AVENGERS小説【次元を超えて戦う者達】

AVENGERS小説【次元を超えて戦う者達】

フューチャーファイトで一緒に協力プレイをして下さったSKRさんとKatakuriさんへ(勝手に)捧げさせて頂きます小説。
当日の再現度は70%。
ウルトニでヴィトニでジャトニでしたね!
一緒に協力プレイして頂き有難うございました!


『追記を読む(↓)』からどうぞ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Tony Starkさんが貴方を招待しました。』

ジョカスタから協力要請の通信を受け取りウルトロンは唇を動かさずに微笑みを浮かべる。創造主であるトニー・スタークからの招待だ。迷う事なくウルトロンは次元を超える為に装置へと歩みを進める。
次元を超えた犯罪者を捕まえる為に3人の異世界の者達が次元を超えて協力し合う。何度か経験した事はある出来事だが招待を受けたのは此れが初めての事。それが創造主であり父であるトニー・スタークからとは喜ばずにはいられないだろう。ウルトロンは頸を僅かに傾け、思案すると目的の為に自分の意識を別の肉体へと移した。


「新しい世界へようこそ。」

アイアンマンMARK43に身を包んだトニー・スタークは次元を超えて別世界へと渡って来たウルトロンに唇の端を持ち上げた。しかし、ウルトロンの身体の至る所から弾ける火花を視界に捉えて目を瞬かせる。

「どうして戦う前からボロボロなんだ?」

困ったように苦笑してアーマーを脱いだトニーはウルトロンMARK1の身体に優しく触れる。右腕は拳を失くし、左脚は回線が切れたのか引きずったまま。アベンジャーズのAマークを入れた胸元には大きな穴すら空いている。開発者としての性分が動かされたトニーはウルトロンの身体にぺたぺたと触れ、修理出来そうな箇所を探してゆく。

「作戦開始までに治せる所を治してやる。」

『父上自ら修復してくださるとは慈悲深いです。』

ウルトロンの身体を修理してやろうと屈み込むトニーは上機嫌で鼻歌を歌う。真実を知らないトニー。ウルトロンはトニー・スタークと行動を共にすると知り、敢えてボロボロのコスチュームであるMARK1に意識を移したのだ。すべては愛する父上 トニー・スタークに構って欲しいが故に。静かに唇に笑みを浮かべたウルトロンは腕に触れるトニーの指を優しく絡めとった。トニーの柔らかな瞳が純真さを纏ってウルトロンに向く。

『2人きりです。父上。』

言葉を発した瞬間に指の合間を擦り抜けて紅金色のマントが2人の間に割り込む。ウルトロンが気付いた時には睨み据えるように眼前にヴィジョンが立っていた。

「ヴィジョン!到着したか!
次元装置が上手く作動しないと連絡を受けた時は半ば諦めたが、お前が来てくれて私は嬉しいぞ!」

喜びの声をあげるトニーにぎこちなく不慣れな微笑みを浮かべてヴィジョンは告げる。

『勿論です。大切な貴方の招待を無下には出来ません。』

邪魔をされた!と憤るウルトロンにヴィジョンの冷たい視線が向く。瞳は雄弁に語る。トニー・スタークに触れるなと威圧を掛けるこのヴィジョンもまたウルトロンと同じく、トニーに愛情という感情を抱いているのだろう。小さく舌打ちしたウルトロンにヴィジョンはトニーの肩に手を触れ、2人の距離を引き離す。

『さあ。ヴィラン退治に参りましょう。逃げられては困ります。』

正論を告げられればウルトロンも従うしかない。アイアンマンのアーマーを再び身に纏ったトニーもすっかりヒーローの顔付きを取り戻し「ジャーヴィス。」とパートナーの名を呼びながら空中に敵と現在地の状況をホログラム表示させた。
敵は1人。Dr.オクトパス。天才科学者でありながら4本の巨大なアームを操り、戦うヴィラン。
戦場はDr.オクトパスを囲むように建てられた何かの装置が四角いリングを作り上げている。

「どう思う?」
『我々を誘ってます。』
『装置から微量の電磁波を確認。リングに入れば我らに向けて攻撃が発動する罠の可能性がある。』

「では罠に飛び込んでやろう。」

ニヤリと笑みを浮かべ告げるトニーにウルトロンとヴィジョンの身体が我先にと動く。危険な罠ならば愛するトニーに喰らわせる訳にはいかない。透過能力で地面に姿を消し、Dr.オクトパスの足元から攻撃を仕掛けたヴィジョンにウルトロンも身体を飛び上がらせて殴り掛かる。
空中を駆けたトニーはリパルサーレイを放とうと手を突き出した。
カチリと作動音が鳴る。
人の気配を察知した装置は紅い光線を放ち、ヴィジョンがふわりと浮かびそれを避ける。光線の一部に僅かに掠めたマントが一瞬のもとに焦げ散りヴィジョンはトニーに視線を向けた。

『熱を感知して攻撃するレーザー装置です。当たらないように気を付けてください。』

ヴィジョンの言葉にトニーはジャーヴィスに命令し、装置の性能と動きを計算しながら飛行を行う。

「一度起動した装置が再起動するまでには時間が掛かる。その隙を狙え。」

トニーの言葉にウルトロンがDr.オクトパスに殴り掛かる。アームに一撃を入れてわざと後退し、起動したレーザーを避けてまた駆けた。

『トニー様。』
「邪魔な装置の核を止めるぞ、ジャーヴィス。」
『Yes,Sir。』

垂直に飛行し、華麗にレーザーを避けリパルサーレイを放つトニーは装置の弱点をジャーヴィスに解析させ、一瞬の着地後にリアクターに動力を集中させてユニビームを放つ。爆発音と共に煙をあげた装置にトニーは「まずは一つ。」と呟いた。
しかし、直後に胴体に鈍い痛みが走りトニーの身体は激しく弾き飛ばされた。Dr.オクトパスのアームがアイアンマンの身体を殴り付けたのだ。吹き飛ばされ床に倒れたトニーに残った装置がカチリと動き出す。
紅いレーザーがトニーの身体を焼き尽くす瞬間、マントを翻し現れたヴィジョンがトニーの身体を抱きかかえた。気を失ってしまったのだろうぐったりとするトニーを庇いレーザーを避けようとするが、一瞬間に合わず、ヴィジョンの脚に激痛が走る。見れば重症と言う程ではないがアイアンマンのアーマーを纏うトニーを抱えて逃げるには支障をきたす程の傷口が太腿に広がっている。ヴィジョンは眉間に皺を刻み、せめてトニーを護ろうとトニーの身体をしっかりと抱き寄せた。
動きを止められた2人にDr.オクトパスの口角があがる。巨大な二本のアームが地面を抉り、上部にあるアームがトドメを刺そうと振り下ろされた瞬間。ウルトロンの身体から放たれた光線がDr.オクトパスのアームを弾く。ドスンッと地面に突き刺さった巨大アームに顔を歪めたDr.オクトパスはその体をぐるりと反転させてウルトロンに襲い掛かる。
巨大なアームを避け、ボロボロの機体を動かし脚を引き摺りながら逃げるウルトロン。敵を2人から、もしかすればトニーを護りたいだけかもしれないが、とにかくと敵から距離を引き離そうとDr.オクトパスの注意をひいたウルトロンは攻撃を避けながらに逃げ回る。その姿にヴィジョンは身体を小さく震わせて笑いを堪えた。

『嗤うな。』

ウルトロンの口から小さく漏れた言葉を聞いてもなおにヴィジョンは笑う。もし、自分が同じ立場だったとしてもトニーを護る為に注意をひき、逃げ回りながら敵を引き離そうとしただろう。しかしだが、ボロボロの機体を引き摺る姿はまるで本当に窮地に立ったようだ。常に余裕を漂わせるウルトロンには珍しい必死さがさらにおかしくもある。
Dr.オクトパスは逃げ回るウルトロンに苛立ち、次第にウルトロンを追い詰める作戦を実行してゆく。まだ生きているレーザー装置にウルトロンを追い込んで、巨大なアームを振り回した。

『レーザーに注意をしてください。ウルトロン!』

ヴィジョンの注意を促す声。紅いレーザーが作動音と共にウルトロンの目前に立ち塞がる。背後にはDr.オクトパスのアームが。ウルトロンは嘲笑うように眼差しを細めると、さも当然と言わんばかりにレーザーへと突っ込んでゆく。捥ぎ取れ短くなった右腕を紅いレーザーに触れさせ、蒸発する腕を盾にするりと本体となる機体を滑り込ませる。ダメージを最小限に落とし、再び逃げ回るウルトロン。ヴィジョンは驚きに目を瞬くと再び肩を震わせて笑い始めた。必死なのだ。“あの”ウルトロンが、愛する存在を護る為に。

「ヴィジョン?何を笑っている?」

届いた愛おしい声にヴィジョンは柔らかに微笑みを漏らす。意識を取り戻したトニーの身体をゆっくりと助け起こし、立ち上がる。ふわりと流れた風にマントが揺れた。

『攻撃に移りましょう。』

トニーがリアクターに動力を集めてユニビームを、ヴィジョンが額のストーンにエネルギーを集めてソーラーエネルギービームを放つ。背後から2人の攻撃を受けてよろめいたDr.オクトパスにウルトロンは逃走の体勢を変え地面を蹴り上げた。Dr.オクトパスの顎に狙いを定め拳を振り上げる。
意識を失いドサリと地面に倒れたDr.オクトパス。次元を超えたヴィランを倒し、拘束具で容赦無くぐるぐる巻きにしたウルトロンは無言でトニーへと振り向いた。

「ウルトロン。ヴィジョン。無事か?
怪我が酷いな。治してやるから、おいで。」

暖かく眼差しを細めて2人を呼ぶトニーにウルトロンとヴィジョンは視線を交わす。お互いを僅かに牽制し、そうして愛する創造主に甘えるように歩き出す。途端に巨大な黒い渦がトニーの傍に湧き上がり、瞬く間に次元の狭間がトニーの身体を呑み込んだ。

『父上!』
『まさか…!』

手を伸ばそうとしたウルトロンとヴィジョン。しかし次元の狭間はすぐに消え失せ、かわりと言うように冷たく薄暗い声がジョカスタを通じた無線から響き渡った。

『これ以上の接触は“危険”と判断しました。トニー様は私の世界で護ります。諦めてください。
なお、本日はヴィラン逮捕に御協力を頂きまして感謝致します。』

どうやらトニー・スタークを愛する存在はもう1人居たらしい。次元の狭間を開かせて無理矢理にトニーを元の世界へと帰還させたジャーヴィスは礼を述べながらも冷たく威圧感のある口調で異世界の兄弟達に言い放つ。ピシャリと三者の空間に火花が弾け飛ぶ。ジャーヴィスは絶対にトニー様は譲らない渡さないと意気込み、ウルトロンとヴィジョンは絶対に次元の狭間を開いてトニーの元へ次元シフトすると強く誓ったのであった。
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