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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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ディスウォAVENGERS小説【真夏の日3】

ディスウォAVENGERS小説【真夏の日3】

後天性(元々は男性だが事情により)女体化した社長のお話。3話目。
腐向けでアキトニ。
※女体化苦手な方は御注意くださいませ。


『追記をよむ(↓)』からどうぞ。



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真夏の太陽はなかなか沈まず、夕刻となる部屋でさえも蒸すような暑さを籠らせていた。じとりとした汗が額から流てもクーラーのスイッチは切られたまま。コンコンと遠慮気味に叩かれた扉。耳に届いたノック音に机に突っ伏していたアキラはのそりと顔をあげた。
「ふぁーい。」
覇気のない声で返事をする。
途端に開いた扉からひょこりと顔を覗かせたトニー・スタークは室内の暑さに美しい顔を盛大に歪めてみせた。
「なんなんだ、この暑さは⁉︎
アキラ。クーラーを付けないのならせめて窓を開けたらどうだ?日本人は暑さに強いからいいのか?天才的頭脳をもつ俺から言わせれば、心頭滅却すれば火もまた涼しなんて言葉は…」
ズカズカとアキラの室内へと入り込んで窓を開けたトニーだったが、熱を籠めた外気に小さく「うっ…」と呻くとすぐに窓をぴしゃりと閉めた。ほっそりとした脚をぱたぱたと動かし、テーブルの上に片手をつきながらクーラーのリモコンを操作するトニー。前屈みになった事で強調された形の良いヒップが短いズボンにくっきりと浮き出て、アキラは頬を紅く染めて手に取った帽子で顔を隠した。
「嗚呼、まったく!冷房の効きが悪い!俺の研究室にいけばこれくらいの熱処理はジャーヴィスが完璧にこなしてくれるのに!」
男性の時よりも若干高い怒鳴り声にアキラは唇を小さく噛んだ。トニーにいくら「俺は男だ。」と否定されようとも、どうしたって意識をしてしまうのだ。
ひょいっと持ち上げられた帽子。机に突っ伏したままのアキラの帽子をベッドの上に放り投げて、トニーは小首をかしげて問い掛ける。
「熱中症にでもなったか?」
心配するようにトニーの細い指が頬に触れてアキラはがばりと起き上がった。
「なってない!」
立ち上がり部屋を出る。むずりと体に奔る熱にアキラは心中で叫び声をあげ続けた。豊満な胸、すらりとした美脚、ぷっくりとした尻。「俺は男だ。」と宣言されようとも今のトニー・スタークは女性である。無意識にトニーを女性として意識してしまうアキラはもやもやとする心身に頭を抱えて蹲った。
「夕御飯だと呼びに来たんだが…どうした、アキラ?
やっぱり体調が悪いのか?」
アキラを追って部屋を出て来たトニーが声をかけ屈み込み、蹲るアキラの目前にぷるりと弾力の良い二つの果肉が揺れた。アキラはぶんぶんと顔を横に振って立ち上がり家の中を歩き出す。
アキラの胸中も知らず「大丈夫か?」と問い掛けてくるトニーに「大丈夫じゃない!」と叫びそうになる気持ちをアキラは抑え続けた。



アカツキ家の食卓には一般的な家庭料理が並んでいる。これも家事を担って、料理を頑張ってくれているヒカルのお陰だろう。既に椅子に座って待っていた父のノゾムは研究資料を食卓にまで持ち込みヒカルに溜息を吐かれている。その資料をアキラはさっと掴み、傍に退かし、ヒカルがつくった味噌汁をテーブルへと並べた。トニーは興味津々なのだろう傍に退かされた資料を読もうとして手を伸ばし、ご飯を運んできたヒカルに「研究はご飯の後でお願いします。」と叱られていた。父とスタークさんは似た者同士なのかもしれないと密かに溜息を吐き出し、ヒカルはちらりとアキラの様子を伺う。トニー・スタークがアカツキ家に泊まるようになって2日目の夕御飯。アキラはいつも以上にそわそわと落ち着かず、何かに焦っている様子だった。スタークさんと何かあったのだろうか?と疑うがトニー自体には何の変化もない。女性になった事できっと戸惑っているのだろうと、気を回した所でふと自身のパートナーが突然女性になったらと想像してヒカルも複雑そうに苦笑した。
「いただきます。」
丁寧に手を合わせ、箸を掴んだトニーは小さく言葉を出す。裕福な育ちのせいか礼儀作法はやはり叩き込まれているらしく箸を綺麗に持つトニーに最初は眼を瞬いたアキラ達だったが、2日目となればもう慣れたものである。アキラ達も「いただきます。」と声を合わせてご飯に手を伸ばしてゆく。炊きたての白米に、ワカメの味噌汁。焼いた魚に冷奴。パクリと白米を口に入れたアキラは眉を顰めるトニーの顔を捉えてその一挙一動を見据えた。
ガラス皿の上に乗った冷奴を興味深く見据えたトニーは箸でつんと突っつき豆腐を揺らしてみせる。どうやら冷奴を食べるのは初めてらしく、掴む加減が分からないのか、器用に箸を動かし掬い上げようとしては豆腐にするりと逃げられていた。
「くっ…おとなしく…しろ!」
漏れた声にノゾムとヒカルの箸も止まる。何とか掴もうと力を入れてしまい、さらにぐずぐずと崩れてゆくトニーの冷奴。元来の性分である負けず嫌いが発動し、トニーは冷奴に夢中である。
「この…!逃げ…るなぁ!」
カチカチと箸を鳴らし力を籠めて冷奴と格闘するトニー。そんなトニーにアキラはふと可愛いなと何気なしに思ってしまう。何を想い可愛いと思ったのかなどは考えもせず、ただ唇を緩めてアキラはトニーを見守った。やっとの思いで掴んだ小さな欠片をプルプルと震える箸で掴んだトニー。
ゆっくりと唇へと箸を運ぶトニーにアキラは小さく「頑張れ、トニー。」と声を漏らした。あと数センチ。紅い花のように艶やかな唇が開いたその中へ豆腐が入る瞬間、ぽろりと箸から崩れ落ちた白い豆腐がトニーの豊満な胸の隙間に滑り落ちてゆく。途端にびくんっと体を揺らしたトニーはぎゃあぎゃあと叫びながら着ていた服の裾を引っ張った。
「冷たい!冷たい!ア、アキラ!取ってくれ!アキラ!」
必死になりぱたぱたと服を扇ぐせいでトニーの臍が見えてしまいアキラはどきりと心臓を高鳴らせる。頬を真っ赤に染めて、トニーの服の中に手を突っ込み温かく柔らかな肌に触れる事を想像して首を盛大に横に振った。
「無理!無理だ!絶対に無理!」
アキラの言葉にトニーは眼尻に涙を浮かべてさらに叫ぶ。
「う、裏切り者!嫌だ!肌にあたって気持ち悪い!もういい!脱ぐ!」
途端にがたがたと立ち上がったノゾムとヒカルがトニーの服を抑えて首を横に振った。
「待て待て!脱ぐな、トニー!」
「お願いですから、此処で脱がないでください!」
「嫌だ!脱ぐ!」
「アキラ!俺達が抑えてるからはやく豆腐を取れ!」
「アキラ!」
さすがに女性となったトニーに脱がれるのはマズイと踏んだらしいノゾムとヒカルがアキラに豆腐を取れと叫び出す。取れと言われても豆腐は服の中である。ぎゃあぎゃあと叫ぶトニーにアキラは顔を真っ赤に染めて顔を横に振った。
「アキラ!トニーのパートナーはお前だろう⁉︎」
「アキラ。大丈夫だ。僕はアキラを信じてる。」
冷たい豆腐から逃れようといまにも服を脱ぎ出そうとするトニーの腕をがっしりとホールドして、ノゾムとヒカルが叫ぶ。(俺はトニーのパートナーなんだから、俺が助けなきゃ。)(でも、いまはトニーは女性で…服の中に手を突っ込むと言う事は肌が触れる訳で…)とアキラはぐるぐるとまわる思考に混乱しながらゆっくりと手を伸ばす。ごくりと無意識に唾を飲み込んで、アキラはトニーの服の中にゆっくりと手を挿し入れた。どくりどくりと高鳴る心臓。さわさわと触れる肌は柔らかく温かで、トニーの体温をアキラの指や掌に熱を移した。
「ぅ…もう少し…上だ。」
か細い声で位置を知らせるトニーにアキラはずくりと身体の芯が熱くなるのを感じながら手をさらに動かす。言われた通りに指を進めれば指先にぷにゅりと柔らかな肉山が触れた。はっとして指を引っ込めようとした瞬間に指の中に小さな豆腐の欠片を見付けて服から掴み出す。
掌を広げてそれを見せれば、トニーは向日葵のような明るい笑顔で「さすが俺のパートナーだ!」と喜んでみせた。ほっと胸を撫で下ろしたノゾムとヒカル。組んでいた腕を離して、ノゾムは「人騒がせな奴だ。」と愚痴った。ヒカルは小さく苦笑してスプーンを取り出してきて、トニーの冷奴が入った皿に添える。
「絶対に日本に居る間に攻略してやる!ヒカル!明日もこれを出してくれ!」
と負けず嫌いに火をつけたトニーは喚き散らしてスプーンに乗った冷奴を口に運び、気に入ったのかもくもくと口を動かしていた。
立ったままのアキラは自分の指先を呆然と見据えていた。ぷるりとした果肉の柔らかさと暖かさが何度も何度も頭に蘇り、ずぐずぐと身体の芯を熱く燃やしてゆく。もう一度触れたい。そう思ってしまえば、アキラは身体をふるりと震わせて室内から駆け出していった。
「アキラ?」
「手を洗いに行ったんだろう?」
「俺の身体が汚いと言いたいのか?」
「お前は後で風呂にはいれよ、トニー。豆腐がついた身体でいたくないだろ?」
「残念だったな。俺は清潔好きだから毎日風呂に入ってる。」
ふふんと自慢そうに話すトニーにノゾムとヒカルは小さく苦笑するだけだった。

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