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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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AVENGERS小説【君達に祝福あれ】

AVENGERS小説【君達に祝福あれ】

MCUベースでキャプトニ。
616ネタもあるけれど触りだけ。
続きはないかもしれない…。
取り敢えず投げておきます。

『追記を読む(↓)』からどうぞ。



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「これから起こり得る未来を回避するにはどうしたら良いと思う?
未来は世界と同じように無限に存在する。ならば、真実で上書きをすれば良い!起こり得る未来を、起こり得る未来で上書きをする。未来を、悲惨な結末から、明るい結末へ!」

「取り敢えず服を着よう。セルウィグ博士。」

こほんと咳払いをしてスティーブ・ロジャースは言葉を発した。白いブリーフ1枚だけ身に付けたセルウィグはにこりと人の良さそうな笑顔をしてテーブルの上に置かれたコーヒーカップを手に取った。どうやらスティーブの言い分は流されたようだ。湯気がのぼる熱いブラックコーヒーをごくりと飲み、セルウィグは人差し指を立てる。

「実に良い計画だと思ったんだ。構想は実現に向けないとな。」

「それで?よく分からない装置開発の為に私を呼び出したのか?キャプテンは実験体?頑丈そうだからな。至って健康体。睨むな。私を雇うつもりなら高いぞ?」

高級スーツを身に纏ったトニー・スタークはセルウィグが置いた資料の紙をテーブルから手に取り小さく溜め息を吐き出した。資料には「earth616」「civil war」と謎に近い文章が書かれている。資料を覗き見たスティーブには何かが分からず、視線でトニーに解説を頼む。

「セルウィグ。この“616番目の地球”とは君が目指す未来か?君の理論が正しいとしたら、未来は確定していて我々に選択権はないという事になる。」

眉間に皺を刻むトニーの質問にセルウィグは首を横に振り、無邪気な子供のように戯けてみせる。

「まさか!私としてはearth616は回避したい未来だ。未来は確定ではない。私達が生きるearthは私達の未来。これから創り上げる物だ。だから、その為の努力をしなければ。
さて、早速だが君達にプレゼントがある。」

にっこりと微笑むセルウィグにトニーは眉を顰めて露骨に嫌な顔をしてみせる。何かを企んでいる者からのプレゼントには碌な思い出がない。セルウィグがテーブルの引出しから取り出したのは2つの小さな箱だった。掌サイズの小さな箱はまるで宝石箱のように蓋が開く。箱の中に入っていたのは小さなブレスレットで、トニーとスティーブは顔を見合わせた。蒼と銀、紅と金でデザインされたブレスレットはそれぞれのヒーローの姿をイメージして作られたのだろう。装飾品も艶やかに、博物館の展示物でもあるかのように箱の中に収まっていた。

「スティーブ・ロジャースは左腕に。トニー・スタークは右腕に。
私達からのプレゼントだ。君達には仲良くして欲しくてね。」

セルウィグは持っていたコーヒーカップをテーブルへと置くと指を組んでにっこりと微笑む。訝しむトニーは腕を組み様子を見たが、スティーブはセルウィグの瞳に嘘偽りはないと判断してブレスレットに手を伸ばす。

「待て。私“達”?他にも誰かから協力を得ているのか?」

「勿論だ。未来のアスガルドの王…おっと、もう王の座は捨てたと言っていたんだった。ソーが協力してくれたんだ。
親愛なる友人達の為にとね。」

「スターク。ソーの協力なら訝しむ必要もない。」

左腕にブレスレットをカチリと嵌めて穏やかに告げるスティーブにトニーは眉間の皺をさらに刻み込む。無用心な奴だと言わんばかりの表情だが、スティーブからすればトニーが警戒をし過ぎなのである。これが見知らぬ人物から贈られてきた物ならまだしも…と。ただの装飾品だとアピールするようにスティーブは左腕に着けたブレスレットをちゃらりと鳴らした。
呆れたように溜息を吐き出して、一瞬唇を歪めたトニーはブレスレットを右手に取り、金属に触れ慣れた指でその感触を確かめる。その手つきは用心深く、今度はスティーブが呆れる番だった。

「触り心地は悪くないな。」

ふんと鼻を鳴らしたトニーはやっとブレスレットを右手に巻き付ける。「デザインも…まあ、悪くはないか。キャプテンとお揃いなのは気に食わないが。」と余計な一言までつけたトニーにスティーブがやれやれと頸を振る。直後にカチン、カチンと小さな作動音が響いてトニーは手首とブレスレットの間にわざと挟み込んでおいた衣服を抑え込んだ。ブレスレットに何かしらの仕掛けがあったとしても生身に接触しないようにと、もしもの時の為の行動だったが、それが功を奏する事はなかった。キュインと甲高い音を鳴らした2つのブレスレットは小さな輝きを放つとお互いの装着者を引っ張り合い、衣服を擦り抜け生身に絡みつき、まるで元々がそうであったかのように1つのブレスレットとして交じり合う。手錠で繋がれたかのように手を拘束されたトニーは唇を歪め、呆れたように視線をスティーブへと向けた。

「訝しむ必要はないと言わなかったか?」

「すまない。」

右手と左手。拘束具で手を繋がれた
スティーブとトニーにセルヴィグはにこりと微笑む。

「civil war回避の為に。君達に祝福あれ。」

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