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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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ディスウォAVENGERS小説【Dear Xmas】

ディスウォAVENGERS小説【Dear Xmas】

Xmasなお話。アキ→トニなアキラ×社長。
続き物の予定。
身内の残念の勘違い。(笑)

『追記を読む(↓)』からどうぞ。




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『Dear Akatsuki. Merry Xmas!』

僕達の元に、そんな文章から始まる赤と緑に装飾された招待状が届いたのはクリスマスも終わった12月26日だった。差出人はアイアンマンことトニー・スターク。一昨日、昨日、今日とTVのニュースに出ていたばかりのヒーローだ。
玄関で受け取った招待状を持ちながらリビングルームに歩いてゆく。アカツキへ、と書いてあるメッセージカードを開けてXmasパーティーの招待状を3枚取り出す。僕と父さんとアキラの分。親しい友人だけで行うパーティーだと書かれているから、きっとアベンジャーズのメンバーやクリスやエド、ジェシカにも同じ招待状が送られたんだろう。みんなで集まっておこなうパーティー。きっとアキラが喜ぶ。
リビングルームに顔を出して、ソファーに座りながらTVのニュース映像をむすりとした顔で眺めていたアキラの名前を呼ぶ。

「アキラ。」

「なに?兄さん。」

何故だか不機嫌なアキラは頬を膨らませながらこっちを向いた。苦笑しながら受け取ったメッセージカードを胸元に上げて見せれば、途端にソファーから身を乗り出してきてアキラはキラキラと目を輝かせた。「こら、危ないぞ。アキラ。まったくお前は…。」と溜息を吐き出す父さんの言葉にも耳を貸さずにアキラは僕の手からXmasパーティーの招待状を掻っ攫う。さっきの不機嫌が何処へやら。文章を読んで幸せそうに微笑みを浮かべたアキラは、めいいっぱいに腕を伸ばして喜びの声をあげた。

「やったー!トニー主催のXmasパーティー!」

「パーティーぐらいで喜んで。やっぱりまだまだ子供だな。」

「仕方ないよ、父さん。みんなも集まるみたいだし。それに、美味しい料理だってきっと沢山あるだろうから。ね、アキラ?」

咄嗟にフォローを入れればアキラはきょとんとした顔をして「え?」と声を漏らした。僕と父さんと同時に固まる。まるでそれは思考になかったと言わんばかりの反応から、アキラは次第に頬を紅く染めて慌てだした。

「ああ!うん!美味しい料理楽しみだな!きっとケーキもあるだろうし!あと!Xmasプレゼントもあるかもしれないし…あと…あと…!あー!俺もプレゼントとか用意した方がいいかも!」

父さんと同時に顔を見合わせて視線で会話をした。(この反応はもしかして…。)(間違いないだろうな。)なんて思いながら、誤魔化すようにオレンジジュースを飲もうとするアキラに父さんと同時に話し掛けた。

「「誰か好きな人でも出来たのか(な)、アキラ?」」

ぶほっと鈍い音を立ててオレンジジュースを噴き出したアキラは唇を乱暴に袖で拭いながら慌てだす。耳まで真っ赤になって。照れ隠しによくある反応だった。僕達がじっとアキラを見据えれば、アキラは居た堪れないと言った様子で顔を僕達から外してソファーにぽすりと座る。うう…と呻き声を漏らしながら漸くに頷いたアキラに僕と父さんは小さく微笑んだ。何だか心の奥が嬉しい。アキラにも大切な人が出来た事が。僕は零れたオレンジジュースを拭くためにタオルを持ち出して、父さんは読んでいた書物を綴じた。

「そうか。アキラ、お前にも好きな人が出来たか。どんな人なんだ?お前が好きになるからには、きっと良い子なんだろう?」

穏やかな表情で微笑む父さんにアキラは頬を紅くしながらこくりと頷いた。そして「兄さんも、父さんも、知ってる人…。」と反応を伺うように上目遣いで話してきたアキラに僕達は優しく微笑んだ。さっきの反応から、きっとパーティーに呼ばれる人だと思っていたから驚かない。ディスクの事件でずっと一緒に居たのだから、アキラが彼女に対して恋心を芽生えさせていてもおかしくはなかった。

「どんな子だ?」

父さんもきっと気付いてる。アキラの想い人に。だから優しく微笑んで僕達はアキラの言葉を待った。

「ちょっと、我儘で。他人を振り回すところがあるけど、勇敢で、分かりにくいけど本当は優しくて、繊細で、護りたいと思う。とっても可愛いんだ。あと、すっごくお金持ち。」

ズボンをぎゅうと握り締めながら話すアキラは決意を秘めた眼差しで、本気なんだなと伝わる。父さんと視線を交わして僕達は頷きあった。

「よし、なら俺はお前を応援する。可愛い息子の初恋だからな。」

「僕も。アキラの想いが届くように協力するよ。」

僕達の言葉にアキラは大きく顔を上げて、そして安堵するように満面の笑みを浮かべた。

「有難う!兄さん!父さん!俺、頑張るから!あっ、明日 着て行く服を選ばなきゃ!かっこ悪い姿見せられないよな!」

声をあげて、忙しなく自分の部屋へと駆け出してゆくアキラ。僕はその姿を見送って溜息を吐き出した。

「空回りしないといいけど。」

「大丈夫さ。アキラはあれで度胸があるからな。」

「でも、まさかアキラがジェシカを好きだなんて…。
一緒に居た時はそんな素振りまったくなかったのに。」

「離れたからこそ気付く事もあるさ。」

父さんは再び書物を開いて嬉しそうに笑った。バタバタとアキラの部屋から慌てて何かを探す音が響いてくる。そうだ。協力者としてXmasプレゼントも用意した方がいいかな?なんて、僕は買い物用の財布を取り出した。パーティー用の服も一緒に買おうかと思ったけれど、書類から顔を覗かせた父さんに「やめとけ。トニーが親しい友人だけ呼ぶと書いてるなら普段着で十分だ。スーツなんて着たら俺たちだけ浮くぞ。」と笑って話した。みんなに渡すXmasプレゼントを買いに行こうとアキラに声を掛けて、リビングルームのTVを消す。ぷつりと途切れる寸前の映像では、キラキラと光輝く賑やかなXmasパーティー会場を背景に、政界やセレブの人々に囲まれて微笑むスタークさんの姿が映っていた。

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