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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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AVENGERS小説【お菓子をくれないから悪戯しちゃえ!】

AVENGERS小説【お菓子をくれないから悪戯しちゃえ!】

ハッピーハロウィン!
と言う事で、アイアンマン主従組とアベンジャーズメンバーでハロウィン仮装パーティーのお話です。
途中からギャグに流れたのは何故かは分かりません。(笑)

『追記を読む(↓)』からどうぞ。




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暖炉には南瓜を顔の形にくり抜いたジャック・オー・ランタン。壁にはキラキラと輝く装飾品。テーブルには大きなパンプキンパイと、沢山のクッキーやキャンディが並べられていた。
今夜は楽しいハロウィンパーティー。

「ジャーヴィス、針を落とせ。」

主からの命令を受けたJ.A.R.V.I.S.が蓄音機の針を落とせば、テンポの良いハロウィンの音楽が室内に流れ出す。その音楽につられキュイキュイと楽しそうに頭を揺らすダミーとユー。顔をしかつめらせたトニー・スタークはそんなダミーの頭を掴み引き寄せ、アームを自分へと向けさせた。
「大人しくしろ。」と告げぺろりと紅い舌で唇を舐めたトニーはクリップをダミーのアーム頭部に差し込み、にっこりと笑ってみせる。

「ダミー、狼の耳がお似合いだな。」

頭上にセットされた狼の耳を見ようと頭をキュウゥと持ち上げるダミーだったが、自身から見える筈がなく。ひたすら繰り返しアームを伸ばすダミーはまるで人参を目前にぶら下げられた馬のようにキュイキュイと目標を追い掛けて頭を揺さ振っていた。その動きに合わせ機体の後部に取り付けられた尻尾もふさふさと揺れ動く。
ぽふぽふと撫でるように頭を叩き笑ったトニーは続いてユーへと歩み寄る。

「さて、ユーはどれがいい?
ミイラ男かゴースト、フランケンシュタイン…機体にネジを差し込んでも面白くないな。」

ヘアピンで止める大きな布のネジをぽいっと肩越しに放り投げたトニーは、じっとユーを見つめテーブルの上に並ぶ仮装道具の1つを手に取った。
真っ黒の帽子に紫色のリボンがまかれたそれをユーの頭に器用に取り付けてゆく。
真っ黒なマントをアームの首に取り付け、ステッキを持たせれば立派な魔女の完成だ。

「狼男のダミーに魔女のユーだ。
お決まりの台詞は?」

指揮者のように優雅に2体に指をさせば『『キュイキュイキュー!』』とダミーとユーが機体を鳴らす。
満足そうに微笑んだトニーはぺろりと舌で唇を舐めると、柔らかなソファーへ身を投げた。
ひじ掛けに頭を乗せ、お腹の上で手を組みながら瞳を閉じたトニーはハロウィンパーティー開催までのささやかな時間を休息にあてる。
あと少しの時間が経てばトニーの屋敷は招待客で大騒ぎとなるだろう。
装着した2つの牙のせいでよく渇く唇を舌でぺろりと舐め、白い手袋を嵌めた指を組み、黒いソファーに同化するように漆黒の服を纏ったトニーの姿はまさに棺で眠るヴァンパイアだった。
室内にはふわり、ふわりとJ.A.R.V.I.S.がホログラムで映し出したゴーストが何体も浮かんでは主の髪に触れ、逃げては、壁に消えてゆく。
楽しい楽しいハロウィンパーティーの開幕にトニーは唇を緩ませながらしばしの睡眠を貪った。



「…ーク…スターク。」

よく知る心地良い呼び声にトニーが瞼を開けば、目の前にはソファーを覗き込むように2人の男性が立っている。

「やあ、バナー。キャプテン。
ジャーヴィス、招待客が来たなら通す前に伝えろ。」

『これは失礼。よくお眠りのようでしたので。』

すかさず返答してきたJ.A.R.V.I.S.に唇を歪ませたトニーは直ぐさまに立ち上がり、2人の姿を腕を組みながら見据えて顎を撫でる。
穏やかな雰囲気を纏い白衣を着ただけのブルース・バナーと、何故かキャプテン・アメリカの衣装で現れたスティーブ・ロジャース。

「バナー、それはハロウィンのコスプレか?職場の服を着ただけじゃないか。それとも君は普段からコスプレして働いているのか?それは実に楽しそうだ。私も交ぜろ。
キャプテン。分かってる。その衣装を着ろと言ったのはコールソンだな?イベントの事あるごとにキャプテン・アメリカの衣装を着るな。これもヒーロー活動の一環と言うのなら私もスーツを着るぞ?」

1人1人指差して言葉の羅列を始めるトニーに、バナーが両手でストップを掛けながら苦笑する。

「あー…言い訳させて貰えるなら此処までコスプレで来るのは、ちょっと。ほら、僕には余裕がないし…」

「なんだ、忙しくて衣装が用意出来なかったのか?言ってくれれば良いのに。私の衣装を貸そう。
キャプテン、君も……いや、やめておこう。骨格のいい君に着れそうな衣装を探したらミイラ男くらいしかなさそうだ。」

言い訳は通じないと気付き、観念したように溜息を吐き出したバナーの腕をトニーは掴み、別室へと連れ込んでゆく。
室内に残され「どうしよう。」と立ち尽くしたスティーブにダミーとユーは白い包帯を持って近寄った。屈み込み、包帯を受け取ったスティーブはダミーのカメラをじっと見据え問い掛ける。

「ミイラ男の方がいいと思う?」

キュウとアームを縦に振ったダミーにスティーブはにっこりと微笑み「手伝ってくれるかな?」と後に後悔する事になる発言を告げた。



コツコツと妖艶な足音を鳴らし、ひらりと黒いマントを翻し現れたナターシャ・ロマノフは魔女の恰好に似合う仕種で唇の下をゆらりと撫でた。
彼女の後ろには仮装したクリント・バートンとソーがいる。

「やあ。」

コスプレが恥ずかしいのか照れた微笑みで3人に声を掛けたブルースは高級スーツでしつらえたヴァンパイア衣装に身を包み、床に身を横たえているスティーブの包帯をハサミで切断していた。

「あら、キャプテンはミイラのコスプレ?」

「嗚呼、ちょっと張り切りすぎてキャプテン・エジプトになったんだ。
エジプトの棺みたいだろ?ツタンカーメンの仮面も用意するべきだった。
バナー、そっちも切断してくれ。」

屈み込んで包帯を剥がすトニーの冗談に、身動きの取れないスティーブは顔を一瞬だけしかつめらせ溜息を吐いた。
キュウゥと反省したようにアームをさげるダミーとユーには叱らず微笑むスティーブは流石はキャプテン・アメリカである。ダミーもユーも悪気があってスティーブを包帯の塊にした訳ではないのだから。
何となしに察したナターシャとクリントが目配せしあう。

「ところで、ソーはなんのコスプレをしてるのかな?」

気になったバナーが手を動かしながら問い掛ければ、ソーは自身満々に「ビジルスネイプだ!」と腰に手を当て胸を張りながら告げる。異世界の生物故に似ているのか分からない。しかし何処となく頭に触角がある部分が黒い害虫に似ているとは誰も言えなかった。言ったらそうとしか見えなくなる。

『トニー様、殺虫剤を噴射してもよろしいでしょうか?』

人工知能執事の失言に顔をしかつめらせ天井を睨んだトニー。
嫌な連想から逃れようとスティーブが慌てて問い掛ける。

「それで、バートンの衣装は?」

黒く長いコートに黒い眼帯。
そしてクリントは黙ったまま恐らくは本物であろうロケットランチャーを肩に担ぎ構えてみせた。

「似合うでしょ?」

どうやらナターシャチョイスらしいS.H.I.E.L.D.長官コスプレに一同は各々の思いで頷いてみせた。
間違っても「何故それを選んだ?」とは問い掛けてはならない。ナターシャの瞳が上空から獲物を狙う鷹のようにぎらりと輝いていた。
そんな彼女の視界にひらひらとホログラムの小さな蝙蝠が現れてトニーの傍に集まってゆく。
また1匹、また1匹と集まった蝙蝠が集合体になる様子をトニー以外の者達は茫然と見詰めていた。

「なに?」

一同にじっと見詰められ、自身の身に何が起こっているのか分からないトニーは怪訝そうに周囲を見渡して、傍にいるバナーに問い掛ける。

「何故 私を見る?」

「あー…その衣装、似合ってるよ。とても。」

「君と同じだ。」

「うん。服はね。」

うんうんと頷いて話したバナーはにっこりと微笑んで胸ポケットから眼鏡を取り出しかけ直した。
トニーは自身の変化に気付かない。
J.A.R.V.I.S.がホログラムで小さな蝙蝠を集合させ、その頭に黒い猫耳を、その尻に黒い猫の尻尾を付けた事を。
ちょうど死角でもあり、感触もなく、頭に手を触れてもざざと揺れるだけで離れないホログラム。
人参を目前にぶら下げられ走り続ける馬のように、トニーがいくら視線を上げても自身からは死角になり見えない。
そうしてハロウィンパーティーが終わるまでずっと猫耳と猫の尻尾付きのヴァンパイアだったトニーは、パーティーが終わると同時にジャーヴィスに悪戯の正体を教えられ声を荒げた。

「ジャーヴィス!!!」

『トニー様、私、楽しく拝見させて頂きました。』

「悪戯するのなら九尾の狐にしろ!尻尾が多く綺麗だ!!!」

『これは失礼。貴方にはそちらの方がお似合いでしたね。』
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