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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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GL4OR小説【揺れる翼】

GROWLANSER4OR小説【揺れる翼】

GL4ORの新ルートエンディング後のお話です。(※注意:物語のネタバレあります!)
クリストファー視点で、クリストファー×クレヴァニール。


『追記を読む(↓)』からどうぞ。



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「くしゅん!」

ひらりひらりと室内に真っ白な羽根が舞い散った。
窓から差し込む光に照らされ、神々しい程に白く輝く羽根。
手に触れれば人魚姫の泡のようにうっすらと消えてゆく。

「戦場を駆け抜ける戦乙女のように、とても魅力的な光景だ。」

「うるさい!」

バサリと乱暴に投げ付けられた書類を空中で上手くキャッチすれば、眉間に皺を寄せたクレヴァニールが小さく舌打ちをしてみせる。
俺が取れるように投げてくれただろうに舌打ちをするから可笑しくて唇を緩めれば、クレヴァニールはますます不機嫌な表情を顔に張り付けてみせる。

「綺麗な顔が台なしだ。」

「男に綺麗なんて言うな!この女垂らし!」

「おっと、やっと自分が無意識女垂らしだと自覚したのか?」

「女垂らしはあんたの事だ!クリストファー・オーディネル!」

俺より多くの女性を無意識に魅了している男に言われたくないな~なんて、心の中で呟きながら俺はクレヴァニールに笑顔で近寄った。
精一杯の口説き顔で「どの唇が言うんだか…」と顎に手を触れればクレヴァニールの顔がぴくりと動く。

「はっ、くしゅん!」

くしゃみと一緒にクレヴァニールの背中からばさりと生えた神々しい翼はふわりと羽根を舞い散らせ、すうとその姿を消してゆく。
見惚れながらも俺は小さく眉を寄せた。

「美しいが、くしゃみのたびに出て来るのはどうかと…。」

「悪かったな!
風邪のせいで上手く力の調節が出来ないんだ…は、はっ、くしゅん!」

ぶわりと再び目の前で広がる天使の翼。
くしゃみのたびに現れる6枚の大きな翼のせいで椅子に座る事も出来ず、立ったまま仕事をこなすクレヴァニールの腰を掴んでその頭を胸板に押し込んだ。

「休憩したらどうだ?
ずっと立ちっぱなしだろう?
風邪をひいているのに無理をすれば悪化する。」

離れようと両手で胸板を押されたけれど、ぎゅっと強く抱きしめて押さえ込む。
そのまま引き込むように椅子に座り、むりやり膝上にクレヴァニールを座らせれば、安堵したのか身を委ねたクレヴァニールの体がぴったりと俺にくっついた。

「くしゅん!」

くしゃみと一緒にごりごりと押し付けられた額が甘える猫みたいに可愛くて、俺は唇に耐え切れない微笑みを浮かべた。
まあ人気者のクレヴァニールが休める時間はかなり少なく、こうしていられるのも長くはないだろうが。

「くしゅん!」

くしゃみのたびに視界を遮り、ひらりと舞い散る白い羽根を特等席で眺めながら、俺は温かな体を抱きしめ続けた。



※使い魔ちゃんはくしゃみと一緒に容姿が変わるので別室待機中。(笑)
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