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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

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IRONMAN小説【逃走。妨害。疲労。逃走。】

IRONMAN小説【逃走。妨害。疲労。逃走。】

ゲイリー→∞→∥(ブロック!)ジャーヴィス×トニー小説です。
※ジャーヴィスが擬人化しております。ご注意下さい!

『追記を読む(↓)』からどうぞ。





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擬体を得た人工知能J.A.R.V.I.Sは素早い手つきでショットガンS/EN-0816のコッキングレバーを引く。
弾装填部から排出された薬莢がカラカラと音をたて床を転がった。
けたたましい音と共に壁に大きな穴があき、ばらばらと木造の破片が崩れ落ち、埃にまみれた廊下を汚してゆく。
ひいひいと逃げ惑うそれを追い込むようにジャーヴィスは狙い撃つ。

「設定した銃の腕は最高レベルだ。
アイアンマンと同じ。
モニターで敵を判別。軌道を計算して撃ち抜く。
ほらな、簡単だったろう?
あー…狙いが逆じゃなければ、か。
すぐに慣れる。スーツと一緒だ。」

穏やかに微笑みながらそう話した最愛の主、トニー・スタークの映像をデータベースに再生させ、ジャーヴィスは素早い手つきで再びコッキングレバーを引いた。
カラカラと堕ちる薬莢にも、発砲の衝撃にも、穏やかに髪を揺らすだけでジャーヴィスは歩を進めてゆく。
敵が窓から逃げようとすれば外で待機中のアイアンマンMark41ボーンズにリパルサーで攻撃させ、窓には近寄らせず、廃屋の屋上へと相手を追い込んでゆく。
ガシャンとわざとらしく音を響かせ椅子を蹴り倒せば、敵は驚愕の眼差しでジャーヴィスを一瞬見た後、慌て逃げ出した。
息を切らし、屋上へと繋がる階段を荒々しく駆け上がった音に暗い部屋の端でもそりと何かがうごめく。
ジャーヴィスはそれを赤外線で確認した後、唇に残酷な笑みを浮かべて屋上への階段をゆっくりと上ってゆく。
錆びた扉を強引に蹴り開けば、屋上の光景に呆然とした男が空を見つめていた。
星空にはアイアンマンのスーツが4体。屋上を囲むように空中に浮かんでいる。

「凄い…!」

歓喜に溢れた声を漏らした敵は追い掛けてきたジャーヴィスに振り向くと、まるで自分の支配下にそれらがあるかのように人差し指をジャーヴィスへと向けた。

「あ、あいつが敵だ!トニー!」

その言葉と同時にジャーヴィスは男に向かいショットガンをぶっ放した。
発砲音とともに男の足元のコンクリートが弾け飛び、えぐれ、「ひぃっ!」と悲鳴を上げ座り込んだ男にジャーヴィスはこつこつと足音を響かせ歩み寄る。

『誘拐犯の分際で。汚れた口でトニー様の名を呼ばないで頂きたい。』

冷たく告げられた言葉に男はかっと眼を見開き憤怒の様子で立ち上がろうとする。
その胸をジャーヴィスが銃口で押さえ付ければ、男は顔を引き攣らせ体の力を抜いて抵抗を抑えた。

「俺は誘拐なんかしてない!
トニーが取材陣に付き纏われて困っていたから、車に押し込んだだけだ!
恋人を護るのは彼氏の役目だろ!!?」

手を広げ真意な表情で訴える男・ゲイリーにジャーヴィスは眉間にくっきりとした深い皺を刻み込んで、ショットガンの銃口をゲイリーの股間へと押し付けた。

『もう一度、トニー様の恋人などと言う戯れ事を告げたならば此処へと発砲します。
弾がなくとも生活に支障はないでしょう。
…訂正しましょう。
いっそ銃全てを失った方が諦めもはやいですか?』

悪意を篭めてぐりっとゲイリーの股間をショットガンで捩じ押せばゲイリーは真っ青になりながら降参のポーズを取ってみせる。
それを確認、データベースへと録画保存したジャーヴィスは銃口をゲイリーから離し、『汚らわしい。』とまるで汚物でも触ってしまったかのようにショットガンを放り投げる。

男性としての危機を脱し、ほっと胸を撫で下ろしたゲイリーはふとジャーヴィスを見上げなおした。
高級な執事服に身を包み、とても人間とは思えない動きで銃を捌く、そんなジャーヴィスにゲイリーはやっと合点がいったようにはっと息を飲み込んだ。

トニー・スタークがボディーガード嫌いなのは有名な話しで、今まで彼の専属ボディーガードだったのはハッピーという男、唯一人だけ。そんな事は“自称 恋人”であるゲイリーも知っている。
名前の通り“幸運”な男。
ゲイリーはジャーヴィスの端麗な横顔をまじまじと見詰め確信した。

「(幸運な男ハッピー、こいつがハッピーに違いない!)」と勝手な勘違いをしたゲイリーは立ち上がり、笑顔で握手を求め片手を差し出した。
「(専属ボディーガードとは言えトニーにとっては家族みたいなもの。彼氏として家族とは友好な関係を築かないと。)」
とゲイリーの勝手な勘違いは暴走してゆく。
握手すら不快だと露にするようにジャーヴィスの眉間に再び深い皺が刻まれる。

壊れた扉を踏み越え、そんな屋上へふらりと現れたトニーは眠そうに瞼を擦り、迎えに来たジャーヴィスの背中へするりと抱き着いた。

「ジャーヴィス、パパラッチに追い回されて疲れた。あいつら、しつこいんだ。そんなに私の私生活が気になるか?
ドーナツもハンバーガーもピザも食べそこねた。
もう限界だ。お腹が空いた。足が痛い。眠い。背負ってくれ。」

擦り寄るようにジャーヴィスの首へ両腕を回し、ぎゅうと身を寄せたトニーにゲイリーが「おんぶなら俺が…!」と両手を差し出そうとしたが、瞬時に笑顔の筈のジャーヴィスの中指がぐっと突き上げられ、ゲイリーは唇の端をひくりと痙攣させて動きを停止した。
(しね、クソヤロウ)の合図である。

『トニー様、背負うより抱き上げた方が心地良い睡眠を提供できますが。』

「こっちがいい。お前の髪は触り心地がいいんだ。
なあ、今度 長髪にしてみないか?」

『貴方が望むなら。
さあ、帰りましょう、トニー様。
パパラッチはアーマーを使い撒いておきましたので。』

背負ったトニーへふわりと優しい微笑みを浮かべ、何事もなかったかのように会話をしながら立ち去ってゆくジャーヴィス。
その光景を至高の眼差しで見詰め、ゲイリーは「背負われたトニーも可愛い!尻のラインがエロい!」と興奮気味に呟いた。
その瞬間、空中に浮かんでいたMark達が一斉にリパルサーを放ち、ゲイリーが慌てて逃げ出したのは言うまでもない。

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