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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

BIO小説【狂飛】

BIOHAZARD小説【狂飛】

バイオハザード小説です。
美術館事件第8話。
対感染カラス戦。
ロゼ視点小説です。
ロゼ+レオン+バルク。

※この小説はバイオハザードからの創作物なので過激・流血・暴力的な表現が含まれます。苦手な方はご遠慮下さいませ。

興味のある方だけ『追記を読む(↓)』からどうぞ。





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【狂飛】





美術館内の白く長い廊下にコツコツと3つの足音が反響する。
高い位置に窓が4つ。
俺は視線を窓から壁に、壁から床へと下ろした。

その間にも遠くから不気味に何度も聞こえてくる鳴き声。

「ロケットランチャーが欲しいな。」

俺の言葉に隣を歩いていたレオンがぴくりと眉を動かして僅かに笑った。

「花火でも打ち上げるつもりか?」

いかにも美男らしい髪の揺らし方をして冗談を言うレオンに俺はつられて笑った。

「そうだな。
花火をあの辺りに打ち上げたい。」

天井付近にある一つの窓を指させばレオンは眉間をきつく寄せた。
そうして窓の確認が終わると俺の方へと視線を向ける。

「敵8体。種別カラス。感染を確認。右奥の窓から襲撃の可能性有り。」

「確率は?」

「80%って所。」

手短に、言うなれば襲撃までもうあまり時間がないからなんだけど、レオンに敵情報を伝えて俺は廊下の壁に歩み寄った。
バサバサと空中を飛ぶ羽音が俺達のいる廊下に近付いてくる。

「カラスがなんでウイルスに感染してやがる?
テロリストの奴らがやったのか?」

頭の悪いバルクがそう問い掛けてきて、俺は僅かに助走をつけながら壁にジャンプした。
左手にマシンガンを持ちながら天井と壁の間にある僅かな隙間に右手を掛ける。

「奴らは感染した死体を喰ってウイルス感染したんだよ、ふんぅ!」

体重を右腕のみで支えて壁を蹴って窓まで上ろうとするが、目測を僅かに見誤ったらしい壁を蹴った俺の足が上へとあがらずそのままずるりと滑り落ちた。

「ちっ…!」

舌打ちすれば途端にレオンが壁に向かって駆け出した足音が下から響く。

「ロゼ!」

名前を呼ばれて下に視線を向ければ、レオンは華麗と言わんばかりにジャンプして、壁を蹴り上げた。
空中で近付くレオンの両手を足場にして俺は窓へと跳び移る。
ガラス窓を肘で叩きわり両足の足場を確保する。
カチャッと下でレオンが右側もう一方の窓を狙い銃を構える音が聞こえた。
俺はマシンガンを外へと向け構えて、聴覚で確認した飛んでくるカラスを視覚に捉える。

「なかなかにいい飛び台っぷりだったな!」

レオンの肩をぽんぽんと叩きながらまるで緊張感のないバルクの声が俺の耳に届いた。

「先手必勝!」

そう告げて突っ込んでくるカラスに向かい銃のトリガーを引く。

ダダダダダダダダダダッ!
(48、49、50、51、52、53、54、55、56、57…)

「ギャアァ!」
「ギャアァ!」

突っ込んでくるカラスの黒い塊が銃弾にやられ次々と下へと落ちてゆく。
狙い撃ちさえ出来ればこいつらはそんなに強くはない…
素早い事と少しばかり頭がいい事を除けば。
後方にいたカラス3羽の空をきる羽音の位置が僅かに変わるのを確認する。
旋回して進行方向を変えるつもりだ。

「レオン! バルク!
カラス3羽がそっちから突っ込んでくる!」

俺はマシンガンのトリガーを引いたままの状態で下で構える二人に叫んだ。

ダダダダダダダダダダッ!
(58、59、60、61、62、63、64、65、66、67…)

マシンガンの弾の発射数を数えながら右側の突撃してくるタイミングを計る。

「来るぞ!
5、4、3、2、1、…今だ!!!」

パリイィン!
パァンッ!パァンッ!

俺の掛け声と同時にガラスの割れる音とレオンの扱うハンドガンの銃声音が同時に響いた。

「ギャアァ!」
「ギャアァ!」

不気味な鳴き声を上げて落ちてゆく室内のカラスを聴覚で確認しながら、俺は外から飛んでくる最後の1羽を仕留めて安堵した。
いや、正確には油断したと言った方が正しかった。

「ロゼ!!!」

レオンに緊迫した声で呼ばれて振り向けば目前に黒い塊…もちろん室内の1匹だけ残ったカラスだ、が現れて俺は咄嗟に窓から室内へと飛び下りた。
落下する体を天井へと向けてマシンガンのトリガーを引く。

ダダダダダダダダダダッ!
(68、69、70、71、72、73、74、75、76、77…)

「ギャアァ!」

当たった銃弾にカラスが不気味な鳴き声を上げた。
撃破を確認して床に叩きつけられる為の受け身体勢を取ろうとするが、ある事に気付いて俺はすぐにそれをやめた。
落下位置に近付いていた足音。

落下する俺の体をドサッと鈍い音を響かせて、両腕で抱えるようにしてレオンが助けてくれたのだ。
レオンは瞬間に嫌なものでも覚えたように眉間を僅かに寄せていたけれどすぐに表情を戻し俺を床に降ろしてくれた。

「悪かった、3羽目を逃した。」

そう話すレオンだったけれど、俺は聴覚で聞いていたから知っている。

「悪いのはレオンじゃなくてバルクだろ?」

そう告げて俺はバルクを睨みつけた。
レオンがハンドガンで2羽のカラスを倒していた時、バルクは何もしていなかった。
そう、それこそ何もだ。
襲撃に備えての銃すら構えていなかったのだから。
だから室内に突入してきた3羽目のカラスを逃した。

「カラスなんて俺様が戦わなくてもお前ら二人で十分だろ?」

勝ち誇ったようなバルクのその言い方に俺の中の警戒心が疼いた。
この男、危険だ。
研究所でも敵を甘く見た奴が真っ先に死んだ。
こいつはそんなタイプだ。

……“見切り”をつけた方がいいのかもしれない。

黙ったまま、思考を定めかねながらに俺は静かに歩き出した。






End



※後書き※
対感染カラス戦。
ロゼの「ロケットランチャー撃ちたい」発言はカラスが厄介だと思っているからです。
弾が上手く当たらない人には素早い動きをする敵が厄介理論。(笑)
オリジナル主人公君…名前 ロゼ。年齢 15~17歳くらい。男性。聴覚が鋭い。(愛用の聴覚を鈍くするヘッドフォンを付けて一般の人より耳がいいレベル。爆発音に弱い。)使用武器マシンガンMP5。
それでは、まだまだ未熟者の小説ですが最後まで読んで頂き 有難うございました!
この小説をお気に召して頂けました方は『拍手』の方からお願い致します。
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