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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

ワンプロJ2小説【プレイヤーとギジンの少女ジョゼット】

ワンダ-プロジェクトJ2小説【プレイヤーとギジンの少女ジョゼット】

過去の事故で体を失った青年プレイヤー(死んではいない)とギジンの少女ジョゼットとの最初の出会い。
プレイヤーはピーノも育成済み。
プレイヤー視点小説です。


興味のある方だけ『追記を読む(↓)』からどうぞ。





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【プレイヤーとギジンの少女ジョゼット】




風に赤いマントを翻して満面の笑みを浮かべたあの子がボクを見詰めている。
これは懐かしい記憶。
いいや、本当は記憶ではなくてただの記録なのかもしれない。
そう思えば哀しいけれど、ボクには痛む胸が無かった。

胸だけでなくて、ボクの体の全ては“この世界”には存在しない。
あるのはボクと言う意思。

見詰めるブルーランドの2番ピア。
港にカモメが鳴きながら飛んでゆく。
潮風の匂いがどんなものかも忘れてしまったけれど、きっと心地の良い風なのだろうと納得してボクは港に棄てられた機械の硝子越しに海を見詰めていた。

硝子越しの世界。

それがボクの世界。


ボクはジェペット博士から送られてきた手紙を読み返す。
それは電子の記号羅列で綴られた、ボクだけにしか分からない暗号で、手紙と呼んで良いものではないのかもしれないけれど…。

ジェペット博士がボクに遺してくれたのはギジンの少女。
彼女の名前はジョゼット。
彼女の面倒をボクに見て欲しいと博士は頼んできた。


回路Jを…ギジンの少年ピーノの魂を受け継いだ子。


過去の事故によって体の全てを失ったボクには涙は流せれないけれど、今でもピーノを思えば心が…ボクの意思が脈動のように激しく揺れ動く。


今度こそ、ボクはキミを護ってみせるよ…!


港に着いた船からは懐かしい二人の姿。
ドロとボー。
と言っても、ボクの存在を彼らは知らないのだけれど。

そして船から降りて来た少女にボクは懐かしい記憶を蘇らせた。
彼女が……ピーノと…そして、ティンカーの魂を受け継いだ子。

洗濯バサミで二つに結った茶色の髪を留め、ひらりとゆれた白いワンピースにピンクのリボン、胸に提げた青いオカリナ。

少女と聞いたけれど可愛らしい女の子。

ボクは早速彼女と接触する為の信号を送る。

『…誰?』

小さな反応が返ってきた。
彼女ではなくジョゼットの傍に飛んでいる青い鳥…恐らくは彼がジョゼットのサーポート役であるインターフェイスロボだろう。
ピーノの時で言うならティンカーだ。
そう思いながらボクは青い鳥に続けて信号を送る。

“ボクはプレイヤー。
本当の名前は違うけれど、そう呼んでくれると嬉しい。
ジェペット博士に君達の事を頼まれた者だ。”

『プレイヤーさん?
博士から聞いてるよ!
ぼくはバード!
インターフェイスロボだよ!』

どうやら青い鳥の彼はバードと言うらしく、やはりインターフェイスロボだった。
信号で数度、バードと細かいやり取りを行えばバードの違和感に気付いたジョゼットがバードに問い掛ける。

「バード?」

「ああ、ジョゼット。今、プレイヤーさんとお話していたんだ。」

「プレイヤーさん?」

ボクの姿が見えないジョゼットは不思議そうだったけれど、バードがボクの説明をしてくれればジョゼットは納得したように頷いてくれた。

「試しにプレイヤーさんとコミュニケーションを取ってみようか?
ぼくも初めてだし。」

そう話したバードにジョゼットは「うん。」と答えてキョロキョロと辺りを見回した。
その動作が妙に懐かしかった…。
ピーノも最初はこうして見えないボクの姿を探したんだ。

無いはずの唇に微笑みを浮かべて、ボクはバードに“こっちだよ”と意思を伝える。
ボクの意思を読み取ったバードが指差してボクの魂がいる場所を示した。

そしてジョゼットの瞳がボクを見詰める。

「プレイヤーさん?」

不安そうな表情で問い掛けたジョゼットに“はい”と答えれば、ボクの意思を読み取ったバードが両方の翼で大きく○を表す。

驚いた表情のジョゼット。
そしてボクの存在を認識してくれた彼女は嬉しそうにニコッと微笑んでくれた。





End



※後書き※
初のワンダープロジェクトJ2小説です。
実は前々から構想はしていた小説。
なるべく実際のゲームに近付けたくてプレイヤーさんには体を失ってもらいました。
硝子越しに状況を見て、バードに意思を伝えて、ジョゼットとコミュニケーションを取るプレイヤーさんです。
それでは此処まで読んで頂き有難うございました!
未熟小説ですが少しでもお気に召して頂けたら嬉しいです。(^-^)

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