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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

DQ4小説【視線】

DRAGONQUEST4小説【視線】

突発的に書きたくなったドラクエ4小説。(笑)
勇者ソロとピサロさん。


『追記を読む(↓)』からどうぞ。







【視線】



ジャラジャラと至る所に設置された機械からコインが流れ落ちてくる。
テーブルで対戦するディーラーの落ち着いた口調に客は一喜一憂し、端にあるモンスター格闘場ではコインを賭けた観客達が「そこだ!」「もっといけ!」と大声を上げていた。

大勢の客達で賑わうカジノ。
そこへと降りて来た青年は周囲を見渡す様子もなくカツカツと歩き出す。
黒い衣装に美しいまでの銀色の長い髪。
人目を引くその姿にカジノの客達の数人は青年へと視線を向けるが、青年はまるで無表情のまま無視するようにカジノの中央を進んで行く。

次の試合への賭けでがやがやと騒ぐモンスター闘技場へと青年の足が向かえば、そこで青年はある人物の姿を鋭い視線で捉え歩み寄った。

「よしっ!次は大穴狙い!
ひとくいサーベルにコイン50枚だ!」

若草色の髪と服を着た勇者ソロが大張り切りで受付にコインを差し出せば、青年の手がソロの襟首をむずっと掴む。
突然の違和感にソロが振り向いた瞬間、青年はずるずると引きずるようにソロを引っ張り歩き出した。

「ピ、ピサロ!!?
ちょっ、ちょっと待て!まだ賭けが!俺のコインが~!!!」

ジタバタと手足を動かすソロにピサロは動じないままソロをずるずると引きずって行く。

「あと少し!あと少しでほしふる腕輪が手に入るんだって~!!!」

必死に叫ぶソロ。
どうやらマーニャ宜しくカジノに入り浸りとなってしまったらしいソロはジタバタと足を動かし必死の抵抗を図った。
しかしピサロは無言のままにソロをずるずると引っ張ってゆく。

「ああ~~っ!!!
…あっ!そうだ!ピサロ!
スパンコールドレスもメダルで取ってやる!!!
それをロザリーさんにプレゼントすれば良いだろ!!!なっ?」

右手の人差し指を立て苦笑いを浮かべながらそう提案したソロ。
ピタッと動きを止めたピサロに少しだけ期待をするも、顔は向けられず(やっぱり無理か…)と思った矢先にソロの体がぐるんっと階段とは逆の方向へと回った。

「おわっ!とっ…とっ…!」

無言のまま再びずるずると今度はモンスター闘技場へとソロを引きずって行くピサロ。
受付の傍でパッと襟首を掴んでいた手が離されれば、ソロは右手にガッツポーズをつくり意気揚々と受付へと駆け込んだ。
思惑通りと喜びながらコインを受付に出してゆく。


数刻後。

ソロはどんよりとした暗い表情で頭を抱え込んでいた。
カジノで負けている訳ではない。
むしろ勝ってはいるのだが…
ソロはチラリとカジノの端を見れば、そこには壁に寄りながら腕を組み無表情でソロを見詰めている、いや、ほぼ睨んでいるに近いピサロの姿。

(か、監視されてるみたいで全然楽しめない…。)

ジロリと睨み据えてくるピサロにひくりと苦笑を浮かべたソロは数刻前の自分の提案を後悔するように深い溜め息を吐き出した。





※後書き※
カジノで遊んでたら思い浮かんだ小説です。(笑)
それでは、まだまだ未熟者の小説ですが最後まで読んで頂き 有難うございました!
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