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零の音

瀬対ユウキによる【グローランサー シリーズ】中心非公式ファンblogです。

黒執事小説【夜の語り事】

黒執事小説【夜の語り事】

相互様にリクエスト頂きましたので書いてみました初・黒執事小説です。
ほんのりほのめかしなセバスチャン×シエル。(笑)


『追記を読む(↓)』からどうぞ。








【夜の語り事】




静かな夜。

寝室に置かれた金の蝋燭台が動かされた蝋燭の炎によりその輝きを変える。

「坊ちゃん、こんなお話はご存知ですか?」

主であるシエルへと振り向いたセバスチャンが物語を語るように言の葉を紡いでゆく。
シエルの気を惹くように、長すぎず短すぎない間を持ちながら。

「何だ、セバスチャン。
早く言え…。」

(嗚呼、それでこそ私の坊ちゃん…。)

そう語るかのように唇に微笑みを浮かべたセバスチャンがこつこつと足音を響かせながらシエルへと歩み寄る。

「高等な闇の存在は自ら餌を探す必要がないと言います。
何故だか分かりますか?」

シエルの蒼い瞳が警戒心を纏い強まる。
少し寄せた眉。

(“闇の存在”とはつまりお前の事か…。)

そう表情に出すようで、しかしシエルはふいっと顔を背けるとさもつまらなそうに呟いてみせた。

「知らないな…僕はお前達の事になど興味はない。」

(そっぽを向いた仕種…拗ねた子供のようでとても可愛らしいですよ、坊ちゃん。)

シエルの仕種にそう思い微笑みながらもセバスチャンは物語の終わりの言葉を紡ぎ始める。
少しの確信を持ちながら…。

「そうですか…。
ではこの話は此処までに致しましょう。」

「ああ。」

セバスチャンの言葉に心をしまい込むように瞳を閉じそう話したシエル。
しかし、ふと思い立ったかのようにセバスチャンへとその蒼い瞳を向けた。

「…いや。
やはり話せ。
これは命令だ、セバスチャン。」

思惑通りとも知らぬシエルの言葉に悪魔の唇に微笑みが浮かぶ。

「イエス、マイロード…。」

(坊ちゃんならば知りたがると思っていました。)

そう語るように穏やかな口調で応えてみせたセバスチャン。
そしてセバスチャンは再びシエルへと歩み寄る。

「高貴な闇の存在は自ら餌を探さずとも、待っていれば餌の方から寄ってくるのです。
それ程に人間にとって高貴な闇の存在とは“美しく”“魅力的”で
“残酷”…。」

最後の一つの言葉を放つセバスチャンの瞳が闇に紅く染まる。
孤を描いた唇がふっと蝋燭の炎を消せば、執事が着るえんび服の黒さえ闇に溶け込んだかのように闇に包まれる。

「僕もその飛び込んできた餌の一つだと言いたいのか?
ふん、餌が欲しいのなら僕の全てをお前にくれてやる。
その代わり、この復讐が終わるまでお前だけは僕の傍に居ろ…セバスチャン。」

闇の中にただ燃え輝くように美しく微笑む紅い瞳が残った。






End



※後書き※
相互様にリクエスト頂きましたので書いてみました初・黒執事小説です。
イメージ壊していましたら申し訳ありません!m(._.)m
それでは、まだまだ未熟者の小説ですが最後まで読んで頂き 有難うございました!
この小説をお気に召して頂けました方は『拍手』の方からお願い致します。
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